ジョーティシャ(インド占星術)の知っておいて役に立つ講座《基礎知識①》【東池袋・大塚】
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ジョーティシャ(インド占星術・ジョーティシュ)の基礎知識講座。
はじめます。
まず、現代のジョーティシャの出典元は、誰の何という書物(聖典)に基づいてなのかを、ふり返ってご説明していきます。
ジョーティシャは、サンスクリット語での呼び名であり、天文学と言うれっきとした学問です。ヴェーダ(VEDA)をこれから勉強する人たちに向けての、一つの補助学、ヴェーダーンガ(VEDANGA)と言われています。
ジョーティシャ(JYOTISHA)は、パラーシャラという聖者が記している「ブリハット・パラシャラ・ホーラーシャーストラ(BRIHAT PARASARA HORA SASTRA)」という名前の経典がもとに、解釈されたものが世の中へ広まっています。
パラーシャラ仙は、天体について、このように説明しています。
「天で見つけられる多くの輝く天体のうち、あるものはナクシャトラと呼ばれて、その他はグラハと名付けられている。動きがなく、その場所が固定されているものは、ナクシャトラと呼ばれ、動く天体はグラハである。」
天体の星には2種類あると説明されていて、
①動かないもの、位置が固定されている「恒星」=ナクシャトラ(星宿)
②動くもの、恒星の周りをぐるぐる回っている「惑星」=グラハ
ナクシャトラは、スバルやスピカといった遠くにあって動かない星々のことで、地球から見た惑星は、正しく、火星や水星、といったものをさしています。
インドの先人たちは、地球から見える9つの惑星をグラハと呼んできました。
太陽 = スーリヤ(クンダリー・ホロスコープ上の表記はSy)
月 = チャンドラ(クンダリー・ホロスコープ上の表記はCh)
火星 = マンガラ(クンダリー・ホロスコープ上の表記はMa)
水星 = ブダ(クンダリー・ホロスコープ上の表記はBu)
木星 = グル(ブリハスパティ)(クンダリー・ホロスコープ上の表記はGu)
金星 = シュクラ(クンダリー・ホロスコープ上の表記はSk)
土星 = シャニ(クンダリー・ホロスコープ上の表記はSa)
上記7つは見える惑星、そして見えないポイントですが、ラーフとケートゥと言う、月の交点(降交点と昇交点)2箇所も惑星扱いとしてグラハと呼ばれています。
ここで、太陽は恒星なのにグラハ、月も地球の衛星なのにグラハに扱われている理由とは、
サンスクリット語で言う「グラハ」の意味はつかむ、または動く天体のことを意味しているからです。
地球から見れば、太陽も月も動いていて、いろんな星座のあたりを通過しているように見えていたんですね。
先人たちは、動かない惑星、ナクシャトラを定点とし、360度を12星座、27星宿(28の説もありますが)で分割して、それぞれの惑星がどの星座にあるのか、位置と度数(角度)の組み合わせで、宇宙の時間を見ていたと言うことなんです。
宇宙の時間(9惑星の配置)が2度同じになる、と言うことはありません。だからこそ、宇宙の示す時間を絶対軸として、世の中で起こる全ての現象を宇宙と照らし合わせて読み解いてきた、と言うことなんですね。
〜 次回に続く 〜
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