ジョーティシャ(インド占星術)講座《基礎知識⑧》3つの性質(サットヴァ・ラジャス・タマス)【東池袋・大塚】
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【サットヴァ・ラジャス・タマスの三性質】
サットヴァは純質・ラジャスは激質・タマスは暗質と、ご存知の方は多いと思います。
しかし、この3性質に分かれる、いや、この3性質が生まれる前は、みんなすべて1つであったことはご存知でしょうか。
サットヴァ・ラジャス・タマスもそれぞれ「意識」から出てきました。
唐突に、
「あなたは誰ですか?」
と、聞かれたとしましょう。
「私は○○です。」
と答えました。
「それを証明するものは何ですか?」
と、日常生活ではあまり聞かれることはないと思いますが笑
身分証明書を出す、ことになりますね。健康保険証や、免許証といったところでしょうか。
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この、今のくだりで、すでにサットヴァ・ラジャス・タマスが出てきたことはわかりましたか?
「相手を知りたい」という興味・思考はサットヴァ。
「相手に(口・言葉で)尋ねる。」行為はラジャス。
「身分証(つまり相手の姿かたち)」はタマスということです。
サットヴァは純粋に「知りたい」と思うこと。
ラジャスは行為器官(手や口、足)を動かします。
何のために?→知るためにですね。
そして、たどり着いた先の見たもの、受け取ったものはタマスとなります。タマスは「そう見えるもの、見られるもの」です。
これらを一般的に解釈すると、
サットヴァは知性であり、ラジャスは運動(行為)であり、タマスは物質・固体(動かないもの)になります。
これは、睡眠から目覚める過程にも、当てはまります。
目が覚める・思考が動く→サットヴァ
「あ、目が覚めた!腰が痛い!」と気づく→ラジャス
次に目に入るもの、鏡で見た私、→全てタマス
私たちの行動は、
認識する(知る・知りたい)→実践する(動く)→作用する(結果・タマス)
この3段階を常に繰り返していることを知るための知識と言えます。サットヴァ・ラジャス・タマスで人は生きています。
この性質を「グナ」といいます。
グナは一般的に「性質」や「要素」と訳されていることが多いのですが、(実際私もそういう認識だったのですが)、
元々のサンスクリット語の意味は「ロープ」という意味だそうです。
つまり、意識や魂と訳される「アートマ」が、その3つによって「縛られる・自由が奪われるもの」という意味なんだそうです。
この世界のあらゆるものをみるためには、3つのグナがなければ認識できない法則にはなりますが、その法則によって、意識の自由が奪われている、という説明は、いかにも哲学らしい表現ですよね。
知覚可能な世界の限界こそが、ジョーティシャの限界とも言えることはわかります。
言い換えれば、「見えない思考の世界」は、ジョーティシャで全てが決まらない、という意味も示しています。
見えるものに限りはありますが、見えない思考の世界には可能性があります。例えるなら、大金持ちで不幸な人と、低所得であるにもかかわらず、幸福な人の違いはここに出るのでしょう。
〜次へ続く〜
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